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尚、奉納刀は非公開となっております。
【解説】
津市の刀剣で唯一、三重県指定文化財に認められた名刀。明治42年に津八幡宮境内から現在の鎮座地である広明町へ遷座した際に刀剣奉納の企画が立案され、奉納された刀剣の内の一振。当社以外の県内神社で県指定文化財の刀剣を所有しているのは桑名の多度大社、桑名宗社(桑名神社・中臣神社)、神館神社のみである。
以下にその七振の一覧を掲げる。
多度大社「太刀 銘(表)元和八年戌五月吉日(裏)勢州桑名住 藤原勝吉」、「短刀 〔 銘(表)正重(裏)多度山権現〕」の二振。桑名宗社「太刀 銘 勢州桑名郡益田庄藤原朝臣村正作 天文十二年五月 附
四弁花繋文錦包糸巻太刀拵」二振、「太刀 銘 勢州桑名藤原千子正重 寛文元年十二月及び同二年正月」二振の計四振。神館神社「太刀 剣 銘 勢州桑名藤原朝臣村正作 天文二十二年九月」の太刀と剣の計二振。
参考文献
『津市の指定文化財』,津市教育委員会,平成20年.
『津市の文化財』,津市教育委員会,平成元年.
『三重県の文化財』,三重県教育委員会,平成8年.