祖霊社について

三重縣護國神社境内で祖先のおまつり

 ~御英霊のおそばで安らかに~

■御創祀

 ― 新たに祖霊社を ―

この度、戦没者御遺族の皆様と神社崇敬者の皆様方からのご要望により、「三重縣護國神社祖霊社」が御創祀されました。

 

「墓じまい」などの言葉を耳にする昨今、時代の流れとともにご家庭における祖先奉斎への考え方や事情も変わり、祖霊舎・仏壇・お墓等を次の代に引き継ぐ事が難しくなってきているといいます。

そのような状況の中で、当神社においても、御英霊とみゆかり深い戦没者御遺族の方々、また崇敬者の方々より、「三重縣護國神社で御霊をお世話していただけないか」「なくなったら御英霊の近くで安らかに鎮まりたい」とのお声を多く伺うようになりました

そもそも三重縣護國神社は、御国の繁栄を願いながら平和の礎となられた御英霊をお祀りしており、日本そして郷土三重の守り神、平和と繁栄の神様として篤く崇敬をいただいている神社です。

国のまもりの愛ある大神様の御神徳のもと、各御家庭の守り神として御霊をお祀りし、御家庭の益々の弥栄を祈願する場として、三重縣護國神社祖霊社が御創祀された次第でございます。

   令和3年9月

■祖霊社とは

 ― 御祭神は各ご家庭の祖先の御霊 ―

「祖霊社」とは、祖先の御霊を祀るお社のことを指し、主に神職・総代・氏子・崇敬者等の御霊がお祀りされています。

本来、神道では「崇祖」の信仰が根強くあり、祖先を大切にお祀りする事で、その家の守り神として私達子孫を見守って下さると考えられています。

当神社「祖霊社」では、お亡くなりになられた方の御霊を、各御家庭の守り神としてお祀りいたします。

神職が毎朝の御日供祭を斎行するほか、毎年秋分の日にあわせて祖霊社例大祭を斎行いたします。

またご希望の場合には、年祭等も御奉仕いたします。

国のまもりの愛ある大神様の御神徳のもと、御霊が御家庭の守り神として、永久に安らかに鎮まりますよう祈願をいたします。

■祖霊社の場所

 ― 三重縣護國神社境内に ―

祖霊社は、三重縣護國神社拝殿の西方に位置する儀式殿の中に鎮座しております。

この儀式殿は、伊勢神宮外宮の「四丈殿」をいただいた格式ある建物で、以前は結婚式場として、また特に重要な儀式・祭典行事の場として使用されてきました。

■祖霊社への合祀の対象

 ― 御英霊のおそばで安らかに ―

ご家庭の宗教・宗派は問いません。

戦地において生死を共にされた戦友の方々、戦没者御遺族の方々、御英霊に感謝し、地域社会の平安・国と世界の平和を祈願しておられる方々、またお住まいの地域に関わらず三重縣護國神社に思いを寄せられる方々で、希望される方ならどなたでも合祀のご相談を承ります。

お亡くなりになられて50日の忌明けを過ぎておられましたら、祖霊社への合祀ができます。

■合祀祭のお申込み

 ― 詳細は神社まで ―

三重縣護國神社祖霊社にて御霊をお祀りする場合は、合祀祭のお申し込みが必要となります。お申し込みの際は、玉串料と指定の書類一式を揃えて社務所までお申し出ください。

第1回の合祀祭は、令和3年9月中旬を予定しております。

ご希望の方は、社務所までお気軽にお問い合わせください。ご見学も随時受け付けております。

電話:059-226-2559

合祀祭のみ

祖霊社に御霊を合祀し、神職が毎朝の日供祭を斎行いたします。

玉串料:10万円以上お志

合祀祭並びに

十年祭祀

祖霊社に御霊を合祀し、神職が毎朝の日供祭を斎行いたします。

また10年間、年祭を斎行いたします。

玉串料:20万円以上お志

合祀祭並びに

永代祭祀

祖霊社に御霊を合祀し、神職が毎朝の日供祭を斎行いたします。

また永代に亘り年祭を斎行いたします。

玉串料:50万円以上お志


※毎年の御命日にあたり、年祭のご案内を神社からお送りいたします。

※玉串料は一柱ごとの金額です。

※玉串料等の詳細については、神社までお問い合わせください。

・原則として、御霊一柱ごとのお祀りとなります(「○○家先祖代々之神霊」等としての合祀はできません)。

・合祀できるのは、戸籍等においてお名前のご確認ができる方に限ります。

・御位牌・御霊璽・御遺骨・その他一切のお預かりはできませんのでご了承ください。また、お墓の管理等も致しかねます。

■祖霊社パンフレット

ダウンロード
祖霊社のご案内 パンフレット.pdf
PDFファイル 3.1 MB

※ボタンをクリックすると「祖霊社のご案内(パンフレット)」のダウンロードが始まります。印刷してお使いください。

■年祭について

 ― 年ごとの みたま祭り ―

 

故人のご命日にあたり、年祭を御奉仕致します。

 

年祭は仏教での法要に相当するもので、特に丁寧に祭典を執り行い、祖先の御霊に日頃の感謝と真心を捧げます。

 

三重縣護國神社祖霊社での年祭、またはご自宅に神職が出向しての年祭も承ります。

当神社祖霊社での年祭

当神社祖霊社にて年祭を御奉仕いたします。

玉串料:1万円以上お志

ご自宅での年祭

神職がご自宅まで出向し、ご自宅の祖霊舎で年祭を御奉仕いたします。

玉串料:3万円以上お志


ご希望の方は、ご来社またはお電話にてご予約ください。

玉串料等の詳細については、神社までお問い合わせください。

■神葬祭について

― 神道式のお葬式 ―

神葬祭とは、神道式のお葬式のことです。

三重縣護國神社では、神職2名(斎主・副斎主)が2日間に亘り出向御奉仕いたします。

神葬祭については地域によって考え方が異なる場合があります。

玉串料・式次第等の詳細については、神社までお問い合わせください。

 

神葬祭の詳細についてはこちら


 三重縣護國神社 祖霊社

:位牌、霊璽、遺骨等を納めることはできますか?また、お墓の管理はしていただけますか?

:できません。三重縣護國神社祖霊社では、お亡くなりになられた方の御霊のみをお祀りいたします。御位牌・御霊璽・御遺骨・その他のお預かりは一切できませんのでご了承ください。また、お墓の管理も致しかねます。

 

 

:生前合祀は可能ですか?

:できません。お亡くなりになられ、忌明けの五十日を過ぎられてから、祖霊社へ御霊をお祀りさせていただくことができます。合祀についての御相談はいつでも承りますので、お気軽にお問い合わせください。

 

 

:年会費・維持管理費等はかかりますか?

:かかりません。年祭等の祭典をご希望の場合には玉串料をお納めいただきますが、祖霊社にかかる年会費・維持管理費等はございません。

 

 

:先祖代々全ての御霊を、「○○家先祖代々之神霊」としてまとめて合祀していただくことはできますか?

:できません。原則として、御霊一柱ごとの合祀となります。また合祀できるのは、戸籍等においてお名前のご確認ができる方に限ります。

 

 

:どのような理由で合祀を希望される方が多いですか?

:希望される方の理由は多岐に渡ります。亡くなられた方が御英霊の近親者であるので、御英霊のおそばに鎮まってもらいたい。また、自分が御英霊の子孫(遺族)に当たるので、行く行くは護國神社で御霊をお世話してほしい。結婚してお墓は別々だが、仲の良かった家族と一つの所にお祀りしてほしい。など様々です。

 

 

:仏壇は引き取っていただけますか?

:仏壇のお引き取りはできませんので、お寺に直接ご相談ください。

 

 

:神道には、仏教でいう仏壇のようなものはあるのですか?

:あります。神道のご家庭においては、神棚とは別に祖霊舎(それいしゃ)や御霊舎(みたまや)を設け、祖先の御霊をお祀りします。

 

 

:神葬墓地(神道式の墓地)は必要ですか?

:神葬墓地にこだわる必要はなく、他宗のお墓にお鎮まりであっても、祖霊社への合祀ができます。但し、お墓の管理は致しかねますのでご了承ください。

 

 

:他宗の葬儀と神葬祭の違いは何ですか?

:基本的な違いは死後の捉え方にあります。神道では、亡くなった人の御霊は、神々の仲間入りをすると信じられてきました。本来、祖先を祀る考え方を持たなかった外来宗教が、日本に元からあった神道の思想と融合し、葬儀を行うようになりました。

 

 

:神道の場合は死後どうなるのですか?

:「日の本に生まれ出にし益人(ますびと)は神より出でて神に入るなり」という和歌があります。人は祖先である神々から出て、一生を終えるとやがて祖先の神々のもとへ帰って行くという意味です。

江戸時代、豊受大神宮(伊勢神宮外宮)の神官であった中西直方が詠んだ和歌で、日本人の死生観を実に明確に表していると言えます。

 

 

:神道には、戒名にあたる死後の名前はありますか?

:ありません。神道では生前のお名前を諡名(おくりな)とします。お名前の下に、「之霊」「命(みこと)」「命霊(みことのれい)」「霊位」等をつけることが多いです。

また男性は「大人命(うしのみこと)」、女性は「刀自命(とじのみこと)」とする場合もあります。

 

 

:仏教のお経にあたるものは、神道では何になりますか?

:神職の「祝詞(のりと)」がこれに該当します。ただし神葬祭では「祝詞」とは言わず、「祭詞(さいし)」と呼びます。

 

 

:仏教では霊前に線香を手向けますが、神道では何をするのですか?

:榊を捧げます。これを「玉串(たまぐし)」と言います。

 

 

:神道では、数珠は使わないのですか?

:拝礼の作法が異なるため、神道では数珠は用いません。

 

 

:神道でも、お盆やお彼岸の墓参りはあるのですか?

:あります。お盆・お彼岸は仏教行事としての呼び名ですが、信仰習俗としては、仏教が日本に伝来する前から行われていました。なお、お墓や墓参りについては、地域により考え方が異なる場合があります。

 

 

:仏教の法要に当たるものは、神道では何になりますか?また、どのような事を行うのですか?

:年祭(ねんさい)または霊祭(れいさい)と言います。十日祭、五十日祭、百日祭、一年祭、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭、五十年祭、百年祭などを斎行します。

年祭は、ご命日を基準にして、ご都合のよろしい日時をお選びください。

※個別にご相談を承りますので、ご質問等お気軽に神社までお問い合わせください。(電話:059-226-2559)