神葬祭について
■神葬祭とは
― 神道式のお葬式 ―
神道の作法によって行われる葬儀を神葬祭と言います。
葬儀というと、一般的には仏教の専門と思われがちで、事実、現在の日本では仏教による葬儀が大半を占めています。しかし神葬祭は、仏教伝来以前から行われていたことが『古事記』・『日本書紀』などの古典にも記されており、日本固有の葬儀であったことを物語っています。
神葬祭は厳かで儀式も分かりやすく、しかも質素な事から、今日では全国的に増加の傾向にあります。
■神葬祭の歴史
― 日本国民固有の葬送儀礼 ―
我が国に仏教が伝わる前から行われていた神葬祭ですが、仏教伝来以降は、仏教による葬儀が急速に普及していきました。
江戸時代の半ば頃、国学者らの間で日本古来の精神・文化へ立ち返ろうという動きが起こり、神葬祭の研究もさかんに行われるようになりました。明治時代になると、神葬祭は一般にも認められるようになり、次第に全国へと広まって行きました。
■神葬祭の主な流れ
― 通夜・本葬 等 ―
神葬祭は、地域によって考え方が異なる場合があり、必ずしもこの限りではありません。
ここでご紹介するのはあくまでも一般的な式次第の例であり、ここからさらにお祭りの追加、または省略がなされる場合もあります。
◆通夜祭 |
夜を徹して故人の御霊を慰めるお祭りです。 |
◆遷霊祭 |
霊璽(れいじ)という白木の「みしるし」に故人の御霊を遷し留めるお祭りです。 |
◆葬場祭(告別式) |
故人との最後のお別れをするお祭りです。 |
◆火葬祭 |
火葬に付す際のお祭りです。 |
◆帰家祭・十日祭 |
葬儀を滞りなく執り納めたことを、霊前に報告するお祭りです。 |
■神葬祭のお申込み
― 詳細は神社まで ―
三重縣護國神社の神職2名(斎主・副斎主)が、2日間に亘り出向御奉仕いたします。
(神道において死とは穢れであると考えるため、神の鎮まる聖域である神社で葬儀を行なうことはせず、故人の自宅か、別の斎場で行ないます。)
神葬祭については、地域によって考え方が異なる場合があります。
玉串料・式次第等の詳細については、神社までお問い合わせください。(電話:059-226-2559)
■三重縣護國神社 祖霊社について
― 三重縣護國神社境内で祖先のおまつり ―
戦没者御遺族の皆様と神社崇敬者の皆様方からのご要望により、三重縣護國神社境内に祖先の御霊を祀るお社「三重縣護國神社祖霊社」が令和3年9月に御創祀されました。
ご家庭の宗教・宗派は問いません。
戦地において生死を共にされた戦友の方々、戦没者御遺族の方々、御英霊に感謝し、地域社会の平安・国と世界の平和を祈願しておられる方々、またお住まいの地域に関わらず三重縣護國神社に思いを寄せられる方々で、希望される方ならどなたでも合祀のご相談を承ります。
お亡くなりになられて50日の忌明けを過ぎておられましたら、祖霊社への合祀ができます。
■年祭について ― 年ごとの みたま祭り ―
故人のご命日にあたり、年祭を御奉仕致します。
年祭は仏教での法要に相当するもので、特に丁寧に祭典を執り行い、祖先の御霊に日頃の感謝と真心を捧げます。
三重縣護國神社祖霊社での年祭、またはご自宅に神職が出向しての年祭も承ります。
玉串料
・当神社祖霊社での年祭:1万円以上お志(一件につき)
・ご自宅での年祭:3万円以上お志(一件につき)
※祭典の内容により、玉串料が変更になる場合があります。
ご希望の方は、ご来社またはお電話にてご予約ください。
玉串料等の詳細については、神社までお問い合わせください。(電話:059-226-2559)