家庭のまつりについて

 

 

家庭のまつりは、神社のまつりを家庭に移し、これを実践するもので、神社への参拝はもとより、毎日の神拝を積み重ね、神恩感謝の気持ちを深めてゆく誠心を捧げ、正しい道を行う事がまつりです。

家庭の信仰は、一家の人々が心を合せ、神を敬い、祖先を尊び、子孫を愛することによって、正しく美しく育て上げられます。

家庭の神まつりは邸内社を設ける所もありますが、一般的には神棚を設け、そこでおまつりをします。神社に参拝する一方、家庭でも神棚の前でおまつりを行います。

 

 

◆神棚(かみだな)

一家の中心になる神聖なところ。清浄で、静かな、高い場所に、又家族にとって親しみ易い明るい感じのところに南か東向にお祭りします。中央に宮形を納め、正面にお鏡、左右にお榊やお灯明具をたて、前面に注連縄を掛け幕を張る家もあります。

宮形は神社にかたどった御神座で、神明型(神宮の型)片屋根型(流れ造)箱宮型などがあり、普通は一社造ですが、三つの神殿を合せた三社造もあります。

 

 

 

◆神座の位置

神棚の三社造の場合、中央に天照皇大神宮大麻、向って右が氏神さま、左はその他の信仰する神社のお札を奉安します。一社造の場合は、信仰する神社のお札の前に氏神さまのお札を重ね、一番表面に天照皇大神宮の大麻を奉安します。

 

 

◆神饌(しんせん)

神饌は(神さまがお召し上がりになられるお供え物)は清浄を旨とし、心を込めた良いものを選び、感謝をささげてお供えします。毎朝お供えするものは洗米、塩、水の三品を基本とします。

おまつり等特別のときには、色々の召し上がりものを備えるが、その順序は白米、玄米、酒、餅、海の魚、川の魚、鳥、海草、野菜(実や葉、根辛いものの順)、果物(菓子)、水の順とする。

スルメは魚、鶏卵は鳥の内、貝類は魚に準じ、或は魚の次に供えます。

 

 

◆供え方

毎日お供えする米は洗米のお初を土器又は白皿に盛る。水は初水をとって水器に入れ、塩は土器又は白皿に盛る。台は三方か折敷を用い、場合によっては盆を用いても良い。三方や折敷は縁のとじ目を手前にし、水器は蓋を取る。お供え物の器は専用とし他に使わないこと。清浄に従うことは云うまでもありません。


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